Deep Flare Netで高精度な宇宙天気予報を

深層学習とビッグデータで、太陽フレアの発生予測を8割へアップ

NICT お知らせ

2019.04.19.
深層学習を用いた太陽フレア予報Webページ公開

特許

7199075号

社会実装可能

研究者より

2025年、太陽は11年周期で一番活発な活動期を迎えます。総務省では、もし100年に1度の太陽フレアが発生すれば、広域停電や、スマホが2週間使えなくなるなど、インフラへの大きな被害想定を発表しました。本技術は、NICTの配信する宇宙天気予報で使用されている、高精度な太陽フレア予測技術です。通信・衛星測位・電力・衛星運用・ 航空運用(被ばく)等での対策にご活用いただける、同予測技術のライセンス先企業を募集します。

電磁波研究所 電磁波伝搬研究センター宇宙環境研究室

概要

太陽フレアが起こると、地球にも放射線増加や通信障害、衛星測位障害、停電といった影響が発生することがあります。これらの危険を、いち早く高精度に察知するのが、太陽フレア予測技術Deep Flare Net です。

太陽観測画像の膨大なデータをもとにした深層学習による予測は、従来の人手による精度である約5割を大きく上回り、約8割の精度を実現しています。黒点ごとに、規模別の太陽フレアの発生しやすさ(確率予報)を示し、ほぼリアルタイムで予報結果を自動更新します。人手予測の支援や専門知識も不要です。

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図1 技術の概要
図2 技術の概要

提供内容・活用

予測モデルのコード及び学習用データベースはウェブ公開しています。同予測技術(特許知財)のライセンス、及びデータベース作成用プログラムのライセンスについてご相談承ります。

「見逃しにくさ」と「誤報の多さ」を調整しながら性能をユーザーにあわせてカスタマイズしたり、2クラス予測や多クラス予測、確率予報など応用も可能です。

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